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杜鵑(ホトトギス) NEWS

第64号(2005.06.01)

日本の楽屋裏「近江」

近畿の水瓶琵琶湖を抱く滋賀は、古来より湖の豊かな恵を受けてきました。

琵琶湖は古くは「淡海(あわうみ)」と呼ばれ、近江という国名も、都に近い淡海という言葉である「近(ちか)つ淡海(あわうみ)」が由来となっています。

近江は奈良や京都に近く、大陸への玄関口である北陸と都をつなぐ交通の要所として発展した地です。

政治的にも重要な場所で、大津京や紫香楽宮など短いながらも都が置かれたり、戦国時代には多くの武将がこの地をめぐって激しい戦いを繰り広げました。

白洲正子はその著書で「近江は日本の楽屋裏だ」と述べています。

古くから発展を続けながらも政治や文化の中心を極めることのなかった湖国ですが、あちこちに歴史上の人物の足跡が残されており、表舞台にはあがらなくとも、常に時代と深く関わってきた地であることがうかがえます。

「水」の重要性

太陽の光り、空気と同様に水がなかったら、我々人間は生きていけません。

靄(もや)・霞(かすみ)・霜・霧・雨・氷、天才と言われ千変万化する雲、いずれも水です。

古典の茶書も、必ず水について触れています。

近代科学が進歩していなかった当時の川水、井戸水(地下水)は随分ときれいだったことでしょう。

唐の陸羽は「川の水は人里から離れた所のが良い。井戸水は常に汲まれているのが良い」としています。

また、宗の徽宗皇帝のあらわした「大観茶論」も「水は澄んで甘くて清らかなことが大切、山泉の澄んだ水が良い、次は常に使われている井戸水、川の水は魚の臭みや泥あかがあるから使わない方が良い」として、茶に対する水の重要性を強調しています。

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