「カテキン」パワー!
お茶の葉にすぐれた薬理効果のあることは、古くから知られていました。
なかでも緑茶には、現代人の健康を維持するために欠かせない、さまざまな成分が含まれており、それぞれにすぐれた薬理効果をもっています。
その効果の大部分は、緑茶に含まれるカテキンの働きによるものです。
カテキンは、元来、緑茶の渋味を演出する成分とされてきました。
ところが、ここ10年ほどの間にさまざまな研究がなされ、新たな薬理作用が明らかになってきました。
カテキンは、ヒトの体内でもその効果を大いに発揮します。がんや動脈硬化など、いわゆる生活習慣病は、体内における「活性酸素」の強すぎる働きが元凶といわれています。
この活性酸素の働きをブロックする成分として、最近注目を集めているのが、カテキンというわけです。
このようなカテキンの作用の究明につれ、緑茶は、気になる生活習慣病や老化の予防に効果的な飲み物としてみなおされてきているのです。
◆カテキンの薬理効果
・細胞組織の酸化を抑える抗酸化作用
・細胞の突然変異を抑える抗変異作用
・がんの発症や転移の抑制作用
・抗菌作用
フジテレビ系の人気番組「発掘!あるある大事典」でも、カテキンの効果として、従来の抗酸化作用に加えて、脳の老化予防にも有効とか。
日本茶のカテキンが一番効果があり、日本茶を2時間おきに一杯飲む事が一番効果的な飲み方として紹介されました。
(「発掘!あるある大事典」)
お茶のリサイクル
【茶葉・茶殻を使う】
古くなってしまった番茶や茶缶の下に残ってしまったお茶は、色々と利用できます。
また、お茶を飲んだ後の茶殻にも消臭・抗菌作用があるといわれていますので、有効利用しましょう。
●うがい用に
濃く出したお茶の取り置きでうがいをすると、カテキンの殺菌作用で風邪の予防になるといわれています。
●水虫対策に
洗面器などに濃く出したお茶を入れ、10分ほど足をつけます。
●部屋の臭い消しに
火にかけたフライパンに茶葉を入れていぶし、部屋中に煙を廻します。2~3時間もすると臭いが取れます。
●古いお茶などはほうじ茶に
家に残ったままの古いお茶や変質したお茶などは、火入れして焙(ほう)じると香ばしい匂いのするほうじ茶に生まれ変わります。家庭内でもフライパンを利用して簡単に作ることができます。170℃程度の温度で、7分程ほうじて、香ばしい匂いが生じ、狐色になれば仕上がりです。
●お部屋の掃き掃除に
湿った茶殻を畳の上にまいてほうきで掃くと、ほこりも一緒に茶殻が吸い寄せ、畳の目に入り込んだ小さなゴミ・ほこりもとれます。
●植物の栄養に
水気を切った茶殻を植木鉢やプランターなどの植物のまわりに振りかけ、軽く混ぜておく。茶殻には植物の栄養になる成分がたくさん含まれています。
●緑茶風呂
茶殻をガーゼ等に適量包んでお風呂に入れ、そのまま入浴します。包んだ茶殻で体をマッサージするのもよいでしょう。緑茶風呂は、水虫・アトピー・湿疹等の皮膚の病気には効果があるといわれています。さわやかな香りと、お茶の効果を体験してみてください。
●冷蔵庫や靴箱の脱臭に
冷蔵庫の脱臭には、ふたを取った広口びんやメッシュの小袋に乾燥させた茶殻を入れ、隅に置いておきます。靴箱には使い古しの靴下に入れて靴の中に入れておきます。1週間程度で取り替えましょう。
(知って得するお茶百科)