昔はお茶は薬だった
朝起きがけに飲むお茶の一杯、あるいは、食事を終えたあと、じっくりと味わうお茶の一杯、なんともいえないいいものですね。
心地良さが体全体に広がっていくようです。やはり日本人だなーと、しみじみと思うという方も多いのではないでしょうか。
お茶は今では日常飲まれていますが、昔はそうではありませんでした。薬として飲まれていました。
中国では、漢の時代からお茶が飲まれていますが、その頃はもっぱら解毒用としてでした。日常飲まれるようになったのは三国時代からといわれています。
日本の場合、お茶の伝来には最澄や空海、栄西などに代表されますが、中でも栄西は著書「喫茶養生記」(1212年)の中で、「お茶は養生の仙薬なり」と書いています。
当時お茶が大変効き目のある薬として扱われていたことがよくわかります。また、栄西はこの書物の中で、お茶を飲んでいると心臓が丈夫になり、二日酔いにきき、病気にもかからないといっています。
薬用として飲まれていた頃は、お茶に甘葛(あまずら)をいれたり、ショウガで辛味をつけていたようです。嗜好用として一般に広まったのは、江戸時代の初期からです。
(日本茶倶楽部)
老化防止にお茶
ビタミンEは、ビタミンCと同様に体内の活性酸素の生成を抑える働きがあります。酸素は、生命の維持に欠かせないものですが、一方活性酸素という物質もつくります。
活性酸素は、いろいろな物質と結合して酸化させる性質があり、特に脂質と結合した過酸化脂質は、血管に作用して、動脈硬化や血栓症などの生活習慣病(成人病)の原因となります。
老化を防ぐには、この活性酸素の生成を抑える作用、つまり抗酸化作用をもつ成分を摂取することが必要です。
お茶に含まれるカテキンには、抗酸化作用があり、ビタミンCの10倍、ビタミンEの20倍もあることが分かってきています。
また、カテキンとビタミンとの相乗効果により、効果がより強まることも確認されています。
(緑茶の事典)