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杜鵑(ホトトギス) NEWS

第54号(2004.08.01)

お茶をおいしく入れる

お茶はちょっとした入れ方の違いで、驚くほど味わいが変わるものです。好みに応じて、自由に楽しく飲むことで一層味わい深いものになります。

熱いお湯で入れると渋味成分であるカテキンが早く出て渋味の強いお茶になるので、中級以下の煎茶か番茶を出すのに適します。

湯冷ましして低い温度で時間をかけて入れると、アミノ酸の一種であるテアニンが早く出て、甘味・うま味が出てくるので、高級煎茶や玉露に適します。

緑茶を味わうとき、一煎目は70℃程に湯冷まししたお湯で入れます。味と香りを十分に引き出し、二煎目は熱湯を注いでカテキンやカフェインをたっぷり出して飲めば、緑茶がもっている利点を十分活用した飲み方になります。

また一度沸騰させ、湯冷ましした水で一晩出した冷茶も日常のお茶に取り入れたいものです。

低い温度で出すので水色もグリーンがかった黄色で口当たりもまろやかです。朝、起きぬけに一杯ゴクゴクと飲むと目も覚め、快適な一日がスタートできます。

●ブレックファーストティー
朝の一杯は、目覚ましのお茶。濃い目に入れて、大きなカップでたっぷり飲めば、緑茶カフェインで頭もスッキリ。

●アフタヌーンティー
午後のティータイムは、忙しい人もちょっとだけ息抜きして、いいお茶をゆっくり味わう。行き詰まっていた発想も、突然ひらめきが生まれるかも・・・・・。

●アイスティー
水分補給はたしかに肌に潤いを与えます。しかし、水だけで飲みすぎると胃に負担がかかるので、お茶の成分が入ったグリーンティー・ウォーターで、胃にやさしい美容対策を。

(知って得するお茶百科)

お茶を生かす水

お茶と水はつきものです。日本の茶産地はきれいな渓流や水系と深くかかわりのあるところにあります。よいお酒をつくるには、よい水を選ぶのと共通点があります。

お茶は香りが生命ですが、一方臭いを吸着する性質があります。お茶をおいしく入れるには、おいしい新鮮な水で入れるのが第一の条件です。

同じお茶でも、水が変わると信じられないくらいの味が変わるものです。

水は硬水と軟水とに区分されます。水の硬度・軟度は、含まれるマグネシウムイオンとカルシウムイオンの量で決まります。

硬度20度(水1リットル中炭酸カルシウム200g)以上の水を硬水、10度以下が軟水とされています(工業上の分類)。

日本の水の多くは軟水ですが、一般的に軟水の方がお茶の飲用に適していると言われています。

「茶は土地の水で飲め」と昔から言われるのは、お茶に一番よく合う水は産地の水だからですが、現実には無理で、身近な水道水を使うのが普通です。

しかし近年河川の水質が悪く、水道水も塩素消毒を行うため、カルキ臭(塩素イオン)が強くなって、お茶もおいしく出せなくなってきています。

これは米や料理にも共通することですが、カルキ臭(塩素イオン)は水を一度完全に沸騰させるとマグネシウムやカルシウムなどが除かれて硬度が低められます。

お茶を入れるときは水を必ず一度完全に沸騰させた後、しばらく静置してから使うのが、お茶をおいしく飲むコツです。

塩素の臭いが気になる場合には、汲み置きにした水を使うとお茶がおいしく飲めるようになります。

(緑茶の事典)

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